株式会社ゲオ

全国に展開する店舗と国内4つのセンターで


共通の処理プロセスを実現 端末の品質や安全性の確保、業務効率化や収益性改善をサポート

急成長するリユースモバイル市場でトップシェアを誇る株式会社ゲオは、Blanccoのソリューションを活用し、全国に展開する店舗と国内4つのセンターで共通の処理プロセスを実現。データ消去による安全性の確保、精度の高い診断による品質の確保だけでなく、簡素化された処理プロセスにより、買取から再販までのリードタイム短縮や店舗ごとの収益性改善に貢献。

お客様情報

  • 会社名 : 株式会社ゲオ
  • 所在地 : 愛知県名古屋市中区富士見町8番8号OMCビル
  • 事業内容 : 店舗運営支援業
  • Webサイト : ゲオモバイルgeo-mobile.jp

導入製品/ソリューション

  • Blancco Mobile Diagnostics & Erasure
  • FeliCa Check & Eraser
  • Blancco Management Console
  • Blancco Mobile Solutions

Blanccoが実現していること

  • ゲオモバイル全店舗と国内4つの加工センターで標準化した共通の処理プロセスを実現
  • 処理作業のプロセス化により、買取から店頭に並ぶまでのリードタイムを短縮
  • 簡素化された処理作業により、店舗スタッフの顧客対応時間の確保
  • 新しい消去方式により端末1台あたりに要する処理時間を大幅に短縮
  • ワークフローを活用した柔軟なオペレーションの実現
  • ソリューションの導入と運用の容易さ
  • Webベースのコンソールによるログの一元管理とトレーサビリティの高さ
  • 買取査定アプリを通したお客様の動機づけとブランド認知の拡大

「消去ログが端末、店舗、センターに紐づいて一元管理されており、何か問題があった場合、Webベースのコンソールから、どこからでもすぐに特定できますので、安心と安全には大きく寄与していると言えます」

国内のリユースモバイル市場においてトップシェアを誇るゲオグループ

1986年、愛知県豊田市に開店した個人営業のレンタルビデオショップからスタートしたゲオグループ。以来、「豊かで楽しい日常の暮らしを提供する」という理念のもと、メディア事業にはじまり、リユース事業、モバイル事業へと時代の変化に合わせてサービスを拡大しています。

現在、同社が新たに注力しているのがリユースモバイル市場です。すでに2002年からモバイル事業に参入していた同社ですが、スマートフォンの台頭とともに中古端末や格安SIMの取り扱いを開始。現在は、専門スタッフを擁する総合モバイル専門店ゲオモバイルを全国に展開しており、国内のリユースモバイル市場においてトップシェアを誇ります。

同社のモバイル事業において、中古端末の品質確保と安全な流通をサポートしているのが、Blanccoのソリューションです。同社では、端末の消去と診断を行うBlancco Mobile Diagnostics & Erasure(以降、BMDE)を、ゲオモバイル全店舗と国内4ヶ所にある加工センターに導入し、業務の標準化や効率化に取り組んでいます。

店舗へのソリューション導入により、処理作業を店頭で完結

同社では中古端末の取り扱いを開始した初期の頃から、安全な流通のために、データ消去と消去ログの管理にBlanccoを利用しています。その後、買取時の診断の精度向上のためにBMDEを導入。当時、これら処理作業はすべて加工センターに集約されており、買取後、店頭に端末が並ぶまでのリードタイムの長さが課題でした。そのため、現在は、BMDEをゲオモバイル全店舗に導入し、店頭での処理を完結することで、リードタイムを短縮しています。モバイル商品課のマネージャー 藤巻 亮 氏は次のように話します。

「Blanccoを店舗に導入するというそもそもの発端は、端末を買い取ってから店頭に並ぶまでのリードタイムをできるだけ短くして、機会損失を減らしたいというのがありました。店頭で買い取った端末は、加工センターには回さずに、店頭ですぐに処理して販売することで、機会損失を大幅に減らすことができました」(藤巻氏)

また、Blanccoのソリューションは店舗の収益改善に間接的に貢献していると言います。

「店頭で通信サービスを販売するには、来店いただいたお客様にサービスについて、しっかりと説明する時間が必要になります。そのため、スタッフが処理作業に関わる時間を減らし、接客の方に時間を使いたいというのがあります。その点でBlanccoは収益改善に間接的に貢献できていると思います」(藤氏)

さらに、藤巻氏は、Blanccoの操作がシンプルな点を高く評価しています。

「Blanccoの操作はすごくシンプルなため、わかりやすく覚えやすいというのがあります。店舗のスタッフにはマニュアルを用意していますが、マニュアルがあれば誰でもすぐに使えますので、個別の研修などは不要です」(藤巻氏)

Blanccoと現場の小さな改善の積み重ねによる処理スピードの向上

同社では、ゲオモバイル以外の店舗で買い取った端末は、現在でも、全国4ヶ所にある加工センターに集約してデータ消去、診断、クリーニングなどを行っています。4つの加工センターの中で、最も規模が大きいのが愛知県岩倉市の加工センターです。同センターでモバイル処理を統括する戸塚 健人 氏は、センターでも店頭に並ぶまでのリードタイムの短縮に日々取り組んでいると話します。

「店頭に商品がない期間を、どれだけ短縮できるかを第一に、すべてのセンターで日々取り組んでいます。処理した端末を早く店舗に届けることができれば、機会損失を減らせると思います」(戸塚氏)

また、戸塚氏は、Blanccoの導入によりセンターの処理スピードは年々向上していると言います。

「年々、各工程のスピードが上がっています。Blanccoの恩恵としては、新しい消去方式を利用することで、消去が高速化しました。特に、一昨年くらいから、iPhoneの消去速度が大幅に上がっています。Android向けの消去方式も新しくすることで、平均速度はさらに改善するでしょう。また、例えば、作業時の端末の置き方を変えるなど、現場スタッフの声を反映ながら小さな改善を日々積み重ねています」(戸塚氏)
センターにおいてもBlanccoの操作のシンプルさは重要だと言います。

「現場のスタッフの方々はBlanccoのソリューションについて特に何も意識していないと思います。端末をPCに接続して画面の指示に従うだけです。1日だけの派遣のスタッフの方でも、ちょっと教えれば、すぐに作業ができるようになります」


(戸塚氏)

ゲオが評価するBlanccoのソリューションの3つの強み

藤巻氏、戸塚氏ともに、Blanccoのソリューションについて共通して評価するのは、「ワークフロー」、「導入しやすさ」、そして「ログの一元管理」の3点です。

「店舗のオペレーションを変えたいと思った時に、新規開発は不要です。今あるソリューションの中でワークフローを柔軟に組み換え、一括して店舗に迅速に展開できるため、大幅な業務効率化になっていると思います」(藤巻氏)

また、すべてのセンターでは品質を標準化しつつ、それぞれのセンターの規模に合わせた個別のワークフローを組んでいると言います。

「4つのセンターはそれぞれ規模が異なるため、スタッフ1人あたりが対応する工程が異なります。規模が大きいと複数人のスタッフで分担しますが、規模が小さいセンターでは、1人ですべての工程を担当することがあります。そのため、センターごとに個別のワークフローを組んで対応しています」(戸塚氏)

また、Blanccoのソリューションは導入と運用が容易であり、店舗やセンターにに対して迅速な展開が可能です。

「Blanccoのソリューションの導入に、特別なハードウェアやソフトウェアは不要です。PCにインストールして、インターネットに接続できれば、すぐに利用できます。利用開始時に特に苦労することはなく、新店舗が増えても迅速かつ容易に展開できます」(藤巻氏)

そして、Blancco Management Consoleによる消去ログの一元管理について、トレーサビリティの高さを強調します。

「中古端末は消去して検品しないと販売できませんので、ログの管理は必須です。消去ログが、端末、店舗、センターに紐づいて一元管理されており、何か問題があった場合、Webベースのコンソールから、どこからでもすぐに特定できますので、安心と安全には大きく寄与していると言えます」(藤巻氏)

買取査定アプリを通したお客様の動機づけとブランド認知の拡大

さらに、同社では、新たなチャレンジとして、Blanccoのスマートフォン買取査定アプリ Blancco Mobile Solutionsの提供を開始しました。このアプリは、お客様の端末にインストールすることができ、買取を希望するお客様はアプリを通して、リモートから簡易的にセルフサービスで端末の診断と買取金額の査定ができるようになります。このアプリの推進について藤巻氏は次のように話します。

「お客様にとって店頭で端末を売却するというのは、認知も含めて、まだまだ潜在的な抵抗感があると思っています。理由の1つとして、実際に売却すると、どれくらいの価格になるかが分からないというのがあると思います、また、また店舗に出向くのが面倒ということもあるかと思います。そのため、自宅で先に買取価格を確認できれば、査定に出向く手間も省けますし、今まで売却したことがないお客様にとっての動機づけに繋がるのではないかと考えています」(藤巻氏)

さらに、今回の肝となるホワイトラベルによるゲオモバイルとしての提供については、ブランド認知の目的があると話します。

「ゲオモバイルの認知を上げていきたいと思っています。ゲオというブランドは、レンタルやゲームの売買ではすでに認知されています。同じように、リユースモバイルのブランドとして、お客様に認知してもらいたい、ゲオモバイルという名前をもっと知ってもらいたいというのがあります」(藤巻氏)

Blanccoに対する今後の期待

藤巻氏は、Blanccoへの今後の期待として、データ消去の安全性の啓発やスマートフォンの周辺商材への対応について話します。

「Blanccoのデータ消去の信頼性は間違いありません。しかし、世間では、より個人情報に対して敏感な傾向にあり、データに不安があるお客様は端末を売却してくれませんので、Blancco社には、データ消去が安心できるということを、もっと広めてもらいたいと思っています。また、周辺商材の取り扱いを拡大していきたいと考えており、スマートウォッチやワイヤレスイヤホンなども同じ仕組みで処理できればと考えています」(藤巻氏)

また、戸塚氏は、Blancco社の日本国内での充実したサポート体制を評価しつつ、再販価値の高い新型端末への迅速な対応を期待していると話します。

「Blanccoは日本法人があり、しっかりとしたサポートを受けられるので安心です。今後については、今でも十分に対応いただけていると思いますが、新機種への迅速な対応を期待しています。発売されたばかりの端末は再販価値が高く、売却するお客様が多くいらっしゃいますので、そこに待たせることなく応えられるよう引き続きサポートいただきたいと思っています」(戸塚氏)

本文中に記載されている会社名及び商品名は、各社の商標または登録商標の場合があります。

本文中の記載されている内容は、2024年6月現在のものです。