SSD の安全なデータ消去: 情報セキュリティ、誤検知、そして IT資産のリユース・リサイクル事業者が伝えないこと

3月 12, 2020 ベストプラクティス

組織の法規制対応が進んでいます。現在、国、地域などの法規制の整備により、機密情報の安全な取り扱いや処理方法が規定されるようになりました。しかし、これらの法規制が網羅できていないのが、ライフサイクル終了時に実施するソリッドステートディスク(SSD)上のデータの安全な廃棄 で、実際に議論されることがほとんどありません。
SSD の安全なデータ廃棄を実現するために、この記事では2つの問題を提起します。一つは「IT 資産のリユース・リサイクル事業者の SSD の消去プロセスは本当に安全かどうか?」。そして「なぜ、SSD の消去について心配する必要があるか?」です。

SSD の消去プロセスを心配すべき理由

SSD の価格が安定し、このような市場の傾向 から、SSD がグローバル企業において広く利用されていることを示しています。SSD はPCやサーバー(PCIE カードなどさまざまな形式)、ハイブリッドアレイ、またはオールフラッシュアレイに搭載されています。高速処理を必要とするデータベースシステムは、ディスクの交換、もしくは、より低速で「回転する」ハードディスクシステムを増強するために、SSD を採用しています。

その一方で、厳格に規制に対応する組織においては、技術面におけるパラダイムシフトに直面しています。現在、ほとんどの組織がデータストレージと運用に対するアプローチを変革し、センシティブな情報システムをクラウドに移行しています。これにより、ITチーム は SSD を含むオンプレミスのストレージデバイスの廃棄に取り組まなければなりません。

多くの 情報セキュリティチームは、IT 資産リユース・リサイクル事業者を信頼し、ライフサイクル が終了したディスクのサニタイズと廃棄を依頼しています。しかし、残念なことに、多くのリユース・リサイクル事業者は、SSD を安全に消去するための手法の効果について明確にしていません。

リユース・リサイクル事業者の SSD 消去プロセスは本当に安全か?

リユース・リサイクル事業者がSSD 向けに採用しているデータ消去プロセスが本当に安全かどうか? を詳しく調べると、残念なことに、多くの場合、回答は「いいえ」になります。

Person holding two drives

多くのリユース・リサイクル事業者はデータサニタイズについて、一般的な業界の慣例に従い処理しています。しかし、これらの処理は、従来の HDD にもとづいたものです。SSD テクノロジーは、HDD と大きく異なるため、HDDのデータ 消去手法はSSD に対して効果がありません。SSD のサニタイズに対して効果のない手法を以下に列記します。

米国国立標準技術研究所(NIST) SP 800-88 リビジョン 1「媒体のサニタイズに関するガイドライン」 でも、SSD サニタイズの問題に関しては「各メーカーの実装の差異」について注意しています。また、実際に使用する消去方式において、検証の必要性に注目しています。(NIST クイックスタートガイドをご覧ください)

逆に言うと、安全な SSD の消去方式では、データは復元できないよう除去できるのです。

よりよいマウストラップの構築: SSD 消去における誤検知を回避

SSD の市場が成熟するにつれて、SSD の安全な消去に関する問題の解決策として、新しい消去方式が有効になります。

しかし、現在の SSD 製品とレガシーな SSD 製品が混在する場合、製造メーカーによる実装(ベンダーのアルゴリズム)において矛盾が生まれるでしょう。

では、SSD を安全に消去するには、組織、もしくはリユース・リサイクル事業者は何ができるでしょうか?解決策としては、サードパーティーのソフトウエアベンダーが問題を解決することができます。

ソフトウエアベンダーは、データフォレンジックやリカバリーなどの専門組織、および Asset Disposal & Information Security Alliance (ADISA) などの独立系機関によるテストと検証により、消去プロセスの有効性を保証できるはずです。

次に、Blancco Drive Eraser のように、一般的な SSDインターフェースを網羅した特許取得済みの SSD 消去方式を提供できるベンダーを選択してください。

Blancco の特許を取得した消去プロセスと Blancco Drive Eraser ができることについて詳細をご覧ください。Blancco Drive Eraser 製品情報ページ では、技術仕様と主要なベネフィットをご確認いただけます。

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